Linuxをデスクトップとして使うことを意識した情報集積Wikiです。主眼はデスクトップとして利用することですが、必要に応じて一部サーバー向けの内容も含むことがあります。

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まず、このページをご覧になる方は一定以上Linuxを触り、遊び、壊し、直し、あるいは日々楽しんで使っている方を想定しています。あるいはITエンジニアかもしれません。そういった経験豊富なユーザやエンジニア向けの内容です。

仮想化とは

仮想化という言葉に自信がある方は読み飛ばしてください。
PCをはじめとするハードウェアは、その性能や容量が定まっています。これは当然の話で、例えば2TBのハードディスクに2TB以上のデータを書き込むということが不可能だという意味です。このように、ハードウェアの集合体であるPCやサーバが持つ性能や容量のことを「リソース」と呼びます。日本語では資源という意味のこの言葉は、仮想化の話題では非常に多く登場します。
ここでは仮想化を「限りあるリソースに明確な仕切りを設け、分割することで活用する」ものと表現しましょう。

何故、仮想化か

単純に言えば、「休ませているリソースは無駄なので必要なところで使わせたい」からです。同じマシンでAとB、2つの処理を実行していたとします。しかし途中でAは処理を完了し、次の命令を待っている状態になってしまうとする。となると、Aのために確保していたリソースは無駄になってしまいます。そこで不要になったリソースをBに追加で割り当てて、もっと処理を早く終わらせる...などということが可能になります。実際は処理レベルではなく、サーバやPCというマシンそのもののレベルでそういうことができるからです。

Linuxでの仮想化技術

仮想化技術は今やエンタープライズでは当然のものとして受け入れられている技術であり、サーバだけでなくネットワークやストレージ(ディスク)、はたまたデータセンタすら仮想化してしまうことも可能です。レンタルサーバやVPSという言葉は(ここをご覧になる程度に知識のある方ならば)ご存知な方が大半と想定しますが、それらは全て仮想化によって実現されています。というか、VPSのVはVirtualですし。
Linuxの仮想化技術は、特にこれを「KVM」と呼びます。正式名称を「Kernel-based Virtual Machine」と言い、VMwareやVirtualBoxなどの仮想化ソフトウェアを導入せずにカーネルの機能で実現するものです。また、LinuxはOSS本位ですから仮想化ソフトウェアを買う必要性も無く、単にパッケージマネージャで管理ツールをインストールするだけで使用可能になります。

KVMを構成する要素

KVMを実現する仕組みではなく、KVMで仮想マシンを作るときに考えるべき要素を列挙しましょう。
  • CPUコア数
  • メモリ量
  • ディスクサイズ
  • ディスクタイプ
  • ネットワークインタフェース数
最低限、この4つは定義する必要があります。ディスクサイズは単純に記憶領域の話ですが、ディスクタイプはディスクの構造を指します。ファイルシステムではなく、それよりも外側の、いわば物理で言う所のハードディスク形状というようなものです。どのタイプを使うかで、仮想マシンにセットするディスクの特性が変わってきます。性能重視なタイプがあれば、スナップショットに対応しているタイプもあります。自分の用途に応じて選択する必要があります。

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