哲学的なことを書くつもりはありませんが、その垣根は曖昧と言えます。一般家庭でWindowsを使う人は真っ先にメモ帳をイメージするでしょうが、ではプロフェッショナルであるITエンジニアはどうかというとこう言います。
「メモ帳がエディタとか、そんなの小学生までだよね」
扱う人によって、エディタの意味合いが異なるということですね。
「メモ帳がエディタとか、そんなの小学生までだよね」
扱う人によって、エディタの意味合いが異なるということですね。
このページで紹介するエディタは、Linuxで大衆的と言えるものです。この2つが扱えれば、ある日突然Linuxを触ることになっても困らない...そんなエディタを紹介します。Windowsのメモ帳と比較すると、Linuxのエディタは非常に高機能です。遥か昔から検索と置換機能はありましたし、更に言えばキーボードにカーソルキーが無くても何の問題もなく使えます。
どちらのエディタもX Window System上で起動することができるので、コマンドライン操作が苦手な人やマウスを使いたい人はそちらを利用しましょう。
どちらのエディタもX Window System上で起動することができるので、コマンドライン操作が苦手な人やマウスを使いたい人はそちらを利用しましょう。
viは、あらゆるディストリビューションでほぼ必ずインストールされる標準エディタです。何かトラブルがあってLinuxがランレベル2以下(Windowsで言うならセーフモードすら立ち上がらないトラブル状態なイメージ)で起動しても、問題なく動作してくれる優れもの。そのせいもあり、ITエンジニアがサーバで作業する場合はviが基本なのです。
emacsもあらゆるディストリビューションで使用可能ですが、標準ではインストールされないことが多いエディタです。特筆すべきはその凄まじいまでの拡張性にあり、emacs lispというプログラム言語で様々な機能を誰でも作ってしまうことができるのです。様々な機能というのは、例えばメールを閲覧したり(エディタなのに)、2chを見たり(エディタなのに)、計算できたり(エディタry)するという。
emacsやviは古くからある伝統的なエディタですが、そんなエディタでも時代によって新しく出現するものが当然あります。それこそOS、ゲーム、写真編集、動画編集ソフトのように。atomは2017年時点でほぼ最新世代のエディタであり、githubという組織が開発を行っているものです。
- 拡張はパッケージをインストールするだけで比較的簡単にできる
- みんなが希望する拡張機能はほとんど誰かが作ってくれている
- 特にプログラムやWebページのコーディングについて極めて高い適性を誇る(そう作られている)
マニアというか、ハイレベルなものがedとsedです。どちらかというとエンジニア向けです。かつては上記のようなviやemacsなんていうものは無く、コマンドラインで1行1行表示と置換、追記を繰り返して編集していたそうです。その時代に活躍していたのがedやsedですが、エンジニアは今でも使っています。正規表現を身につけないと極めて使い辛いため、「そんなものあるんだな」程度でOKです。
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