少なくとも名前が違うので、別物と捉えることは簡単です。しかしMac OS Xとは少々似ている部分があります。実はMac OS XというOSは、Linuxから見ると親戚筋とも言えるOSを参考にして作られています(親戚筋をBSDと言う)。そしてBSDとLinuxは、元々UNIXというOSに対抗して、あるいは参考にして作られています。
Linuxの制作者は、リーナス・トーヴァルズ氏です。フィンランド出身の技術者で、元々Linuxはリーナス氏が趣味で作り始めたものだったそうです。そう、個人が作り始めたのです。会社ではありません。WindowsといえばMicrosoft社が、Mac OS XといえばApple社が作っています。創始者が最初は個人で作っていた可能性はありますが、会社を興して利益を生み出す構造を取っているという点では明らかに異なります。そう、リーナス氏はLinuxのために会社を興すようなことはしていないのです。
料金はいくらか
Linuxそのものは無償で提供されています。Windowsのように万単位のお金を支払ってライセンスを買ったり、Mac OS XのようにApple製コンピュータを買わないと使えなかったりということは一切ありません。ただ、サポートは有償のものが存在します。Linuxそのものを無償配布する代わりに、付加価値としてサポートを有償提供している企業が存在するということです。実際はソフトウェアの開発コミュニティに質問を投稿することが可能なので、無償と有償の両方が提供されています。